増2度進行が特徴的な葬送行進曲(Lento quasi marcia funebre)で開始され、同主調(ヘ長調)で英雄的な行進曲(Allegro eroico)へ至る。そしてニ長調、ホ長調と転調しながら動機を発展させると、今度はジプシー風の音楽がイ短調で展開される(Allegretto a la Zingarese)。更に変ニ長調の即興風パッセージなどを経て、ヘ長調の急速な音楽(Vivace assai-Presto assai- Allegro brioso)で締めくくられる。同曲集中で最も調性的発展が顕著な楽曲であり、構成も多少複雑である。