ムソルグスキー : 組曲「展覧会の絵」 6.ザムエル・ゴルデンベルクとシュムイル
Mussorgsky, Modest Petrovich : Tableaux d'une exposition No.6 "Samuel Goldenberg und Schmuyle"
作品概要
楽器編成:ピアノ独奏曲
ジャンル:組曲
総演奏時間:2分20秒
著作権:パブリック・ドメイン
解説 (2)
解説 : 伊藤 翠
(248 文字)
更新日:2019年1月6日
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解説 : 伊藤 翠 (248 文字)
「ふたりのユダヤ人~太った男と痩せた男」という副題がついているとおり、裕福で傲慢な男ゴルデンベルクと、貧しく卑屈な男シュムイレの会話を描写した作品である。ユダヤ人の典型的な名前をもった二人と、この曲のみドイツ語表記となっているところが興味深い。
まず、威張りぶったような冒頭の主題は、ゴルデンベルクであろう。その後9小節目から、細かい音符でぺちゃくちゃと喋り出すのが、シュムイレである。やがて低音に威圧的なゴルデンベルクの声(15小節目〜)が鳴り響き、シュムイレを圧倒してしまう様子が描かれている。
解説 : 齊藤 紀子
(217 文字)
更新日:2019年1月6日
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解説 : 齊藤 紀子 (217 文字)
<卵の殻をつけたひなどりのバレエ>からアタッカで続けられる。この組曲が書かれた当時のサンクト・ペテルブルクでは、ザムエル・ゴルデンベルクは裕福なユダヤ人の典型的な名前であり、一方、シュムイレは貧しいユダヤ人の典型的な名前であったとされている。アンダンテ・グラーヴェ・エネルギコのこの曲では、付点と連音符が巧みに組み合わされたリズムが特徴的である。また、単音の連打やオクターヴに重ねられた連打も独特の雰囲気を醸し出すことに寄与している。
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