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ムソルグスキー : 組曲「展覧会の絵」 5.卵の殻をつけたひなどりのバレエ

Mussorgsky, Modest Petrovich : Tableaux d'une exposition  No.5 "Ballet de poussins dans leurs coques"

作品概要

楽曲ID:23136
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:組曲
総演奏時間:1分20秒
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (2)

解説 : 伊藤 翠 (225 文字)

更新日:2019年1月6日
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第4曲の悲しげな余韻を受け継いだプロムナード、その終結部にはこの作品の動機である「ひなどり」の鳴き声が予感のように奏され、この作品に続く。今日、この組曲中で最も親しまれ演奏される機会の多い作品である。この作品の原画は、バレエ《トリルビ》の衣装デザイン画であるとはっきりしており、音楽もきわめて描写的なものになっている。冒頭での主題はひなどりの鳴き声と小刻みな動きが表現されており、後半のトリオ部分では、バレエ音楽のようなユーモラスな響きとなっている。

執筆者: 伊藤 翠

解説 : 齊藤 紀子 (181 文字)

更新日:2019年1月6日
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前曲からアタッカで続けられる。バレエ作品《トリルビー》の舞台上演のためにガルトマンがイラストレーションを作成した、鎧のように卵の殻を身に纏ったカナリアのひよこたちが踊る様子にインスピレーションを得た曲と考えられている。スケルツィーノ・ヴィーヴォ・レッジェロのこの曲では、始終弱音ペダルが踏まれる。そして、高音域のみで音楽が運ばれ、一瞬の風のように通り過ぎていく。

執筆者: 齊藤 紀子