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ムソルグスキー : 組曲「展覧会の絵」 3.テュイルリー, 遊んだあとの子供のけんか

Mussorgsky, Modest Petrovich : Tableaux d'une exposition  No.3 "Tuilleries - Dispute d'enfants apres jeux"

作品概要

楽曲ID:23134
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:組曲
総演奏時間:1分10秒
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (2)

解説 : 伊藤 翠 (229 文字)

更新日:2019年1月6日
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テュイルリーとは、パリの中心にある公園の名である。今日でも、遊びまわる子ども達やその親たちの憩いの場として、親しまれている。この作品は重厚な《プロムナード》の後に、そんなテュイルリー公園で遊び疲れた子ども達の公論を描写している。冒頭のめまぐるしい動機は、子ども達ががやがやと言い合うさまを表しており、中間部でほんの少しだけ、表情の落ち着いた動機(14小節)があらわれるものの、またすぐに騒然とした場面に切り替わってしまう。子どもらしい描写が楽しい作品である。

執筆者: 伊藤 翠

解説 : 齊藤 紀子 (178 文字)

更新日:2019年1月6日
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プロムナードの要素を持つ挿入的な部分からアタッカで続けられる。アレグレット・ノン・トロッポ・カプリッチョーソのこの曲は、大勢の子どもと女教師のいるパリのテュイルリー公園の並木道を描いた絵にインスピレーションを得たと考えられている。これまでの音楽に比べ、軽やかなリズムが特徴的である。また、所々に見られる音階的な音の動きが、この曲の持つ推進力に寄与している。

執筆者: 齊藤 紀子