close

ムソルグスキー : 組曲「展覧会の絵」 1.小人

Mussorgsky, Modest Petrovich : Tableaux d'une exposition  No.1 "Gnomus"

作品概要

楽曲ID:23132
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:組曲
総演奏時間:3分00秒
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (2)

解説 : 伊藤 翠 (221 文字)

更新日:2019年1月6日
[開く]

《プロムナード》の後に休みなく続けて奏される。グノムスとはロシアのおとぎ話に登場する小人の妖怪で、奇妙な格好で動き回りながら、地の底の宝を守っているという。この悪賢くいたずらっぽい小人は当時のロシア人たちに親しまれていた。ムソルグスキーの「グノムス」からはややグロテスクな印象を受ける。奇妙な足取りで歩き回る姿、地底のどこか陰鬱な雰囲気を描き出すような動機ではじまり、やがて重々しい音色となって彼らの痛ましい感情を描写しているかのようである。

執筆者: 伊藤 翠

解説 : 齊藤 紀子 (132 文字)

更新日:2019年1月6日
[開く]

プロムナードからアタッカで続けられる。曲がった脚で少々不恰好に歩くこびとを描いたスケッチにインスピレーションを得た曲と考えられている。原語の「グノームス」とは、こびとの姿をした「土の精」。左右の手による低音域のユニゾンで開始する。曲には高い緊張感がみなぎっている。

執筆者: 齊藤 紀子