プロコフィエフ :10の小品 マズルカ Op.12-4
Prokof'ev, Sergei Sergeevich:10 Pieces Mazurka Op.12-4
ピティナ・ピアノステップ
23ステップ:発展1 発展2 発展3 発展4 発展5 展開1 展開2 展開3
解説 : 山本 明尚 (311文字)
モダニスト・プロコフィエフの面目躍如と言うべき楽曲。2・3拍目が強調されるマズルカ特有のリズムや形式感は活かされてこそいるが、全体に平行四度で占められた旋律と伴奏は伝統的な舞曲の音色とはかけ離れている。また、全体のテクスチャはほとんど変化しないものの、一方楽想の変化は細かく、指示も「アニマート」、「トランクイロ」、「ブリリアント」とさまざまに変化する。本曲の斬新な響きは発表当初から物議を醸したらしく、作曲者の親友アサーフィエフですら、「標準的音楽の趣味の戒律に反して大胆さを誇示する甘ったれた若者の愚行」(1915年、雑誌『音楽』第209号より)と断じている。
音楽院の学友で生涯の親友の作曲家ミャスコーフスキイに献呈。
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