バッハ :3つのメヌエット 第2番 BWV 842 ト短調

Bach, Johann Sebastian:3 Menuette  Nr.2 g-moll BWV 842

作品概要

楽曲ID:22589
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:メヌエット
総演奏時間:1分20秒
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (453文字)

更新日:2023年10月29日
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この曲の重要点は2つあります。1つはフレーズに帯する強弱の設定方法ですが、フレーズは4小節単位とお考え下さい。単純に、1~4小節間、5~8小節間、9~12小節間、13~16小節間の4つです。

奏者は主観的に、どのフレーズがどのような表情や心理状態を描写しているのかを察し、それに合わせた強弱を設定して下さい。単に音が高い位置にあるから大きくというような事だけではなく、和音のムードや性格も考えてみて下さい。

2つめは、ヘ音記号のバスの流れです。奏者によってはバスを1小節ずつ切ってしまうような演奏もありますが、奏者はまず、バスのみ(ヘ音記号で棒が下を向いている音符)を弾いてみて下さい。さながらチェロのように、滑らかに繋ぎ、理由もなく切らないようにします。どうしても切れてしまう場合は一瞬のペダルをいれてでも繋いで下さい。このような配慮がポリフォニーの秩序を守る事に繋がります。

補足として、繰り返しの話になりますが、繰り返したとき(2回目を弾くとき)、1回目と全く同じように弾かず、どこかに変化を付けて下さい。

執筆者: 大井 和郎
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