バッハ :3つのメヌエット 第1番 BWV 841 ト長調

Bach, Johann Sebastian:3 Menuette  Nr.1 G-Dur BWV 841

作品概要

楽曲ID:22588
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:メヌエット
総演奏時間:1分50秒
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (675文字)

更新日:2023年10月30日
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元気が良く楽しい、G-durで書かれています。バッハの他のG-durの曲も聴いて、バッハのG-durの特徴をつかんでみて下さい。筆者が見ている楽譜には、強弱記号が書いていませんので、オリジナルは強弱記号が無しとお考え下さい。その上で、強弱を付けていきます。

まず、このメヌエットにはフレーズ以外のシークエンスが4小節だけ登場します。それが、17~20小節間で、2小節単位の上行形シークエンスです。この4小節だけはまず、考えないで、一旦置いておきます。そして、それ以外の全ての小節を4小節単位に分けます。つまりは、1~4, 5~8, 9~12、13〜16、小節間がそれぞれフレーズになり、次の17~20小節間を抜かし、21~24小節間が最後のフレーズになります。

次に、例えば1~4小節間と、5~8小節間を比較します。皆さんはこの2つ、どちらがテンションがより高いとお感じになりますか?DDDと始まる1~4小節間に対し、EEEと始まるのであれば、5~8小節間のほうが音的には高いですし、サブドミナントという和音もテンションを高めますが、実際最も高い位置に来る音は、1~4小節間の2小節目、Gです。

これは主観的ですのでどちらでも構いません。しかし必ずどちらかのテンションを上げて、差を付けるようにします。以降、全てのフレーズは異なった表情やムードを持っていますので、それに応じて、自分が感じる強弱を与えて下さい。

その上で、もしも、21~24小節間のテンションが高いと感じるのであれば、17~20小節間のシークエンスはクレシェンドをかけるようにすると良いです。

執筆者: 大井 和郎
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