バッハ :5つの小プレリュード 第5番 BWV 943 ハ長調

Bach, Johann Sebastian:5 kleine Praeludien Nr.5 C-Dur BWV 943

作品概要

楽曲ID:22587
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:前奏曲
総演奏時間:1分50秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:応用1 応用2 応用3 応用4 応用5

楽譜情報:1件

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (598文字)

更新日:2023年11月20日
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平坦な演奏になりやすいプレリュードです。調の認識とテーマ(主題)の認識が必須になります。1小節目右手から始まり3小節目の1拍目Eまでがテーマと見なします。次に出てくるのは3小節目1拍目裏拍から左手のテーマで出ます。以降、同じように、テーマを見逃さないように注意してください。

中には完全なテーマでは無い(音形が変わっている)ものもありますが、限りなくテーマに近ければテーマと見なして大丈夫です。

まずはこれらのテーマをはっきりと聴かせること。誰が聴いてもわかるようにはっきりと弾いて下さい。

その上で、次に、調の課題になります。C-durと言っているものの、実際にはC-durの部分はかなり少なく、殆ど別の調に支配されています。Fisが出てきたらG-durの予感をさせ、16小節目で完全にG-durに転調した感じを受けることが出来ます。そこから先、17~20までd-mollを印象づけられます。

そしてそこから先、常に、Fis と B があっちこっちに散りばめられていて、完全なC-durに戻ったことをを把握できるのは、47小節目です。奏者は、これらのC-dur以外の調をさまよっているときに、C-durとは、異なった音質と音量を使って、カラーを変化させてみて下さい。

その他、ピークポイントに関してですが、このプレリュードで最も高い音であるCに達するのは51小節目で、ここをピークと見なしても構いません。

執筆者: 大井 和郎
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