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バッハ :6つの小前奏曲 前奏曲 第6番 BWV 938 ホ短調

Bach, Johann Sebastian:6 kleine Praeludien Prelude Nr.6 e-moll BWV 938

作品概要

楽曲ID:22582
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:前奏曲
総演奏時間:2分20秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:応用6 応用7 発展1 発展2

楽譜情報:3件

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (530文字)

更新日:2023年11月20日
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バッハのe-mollという調は、とても深刻で悲しみを表現した曲が多いのですが、このプレリュードは深刻な一面は感じられません。このプレリュードは、e-moll、G-dur、h-moll、a-moll、C-dur、に転調します(少なくともその印象を与えることは確かです)。演奏のヒントとしては、それらの調性によって、音量やカラーを変えていくことが重要です。

威厳のあるe-mollから始まり、9小節目、G-durに転調しますが、すぐに13小節目でe-mollに戻ります。この、13~14小節間が2小節単位のシークエンスとなるわけですが、15~16小節間h-mollに転調し、そのままカデンツを迎えます。仮に13~14小節間をメゾピアノなどの音量にするのであれば、15~16小節間はフォルテで弾くことで、ショッキングな転調を強調することができます。

20小節目からはa-mollで始まり、柔らかなC-durが24~27小節間、シークエンスとして現れますが、再びa-mollに戻り、31小節目でa-mollのカデンツを迎えます。

そして最後はe-moll→G-dur→e-mollで、終わります。それらを踏まえ、奏者は、それぞれの調によってカラーや音量を変えてみてください。

執筆者: 大井 和郎

楽譜

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