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バッハ :6つの小前奏曲 前奏曲 第5番 BWV 937 ホ長調

Bach, Johann Sebastian:6 kleine Praeludien Prelude Nr.5 E-Dur BWV 937

作品概要

楽曲ID:22581
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:前奏曲
総演奏時間:1分40秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:応用6 応用7 発展1 発展2

楽譜情報:8件

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (438文字)

更新日:2023年11月20日
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譜面から察するに、ある程度快速で演奏するべき曲であることは解りますが、この曲のキャラクターはどのようなものなのでしょうか?E-durという調は、バッハに取っては特別な調で、インベンション、シンフォニアなどのE-durを思い浮かべたとき、そこに強い感情も、悲しみも、圧迫感も、躍動感もありません。そしてフランス組曲のE-durを思い浮かべて下さい。決して強いキャラクターでは無い事がわかります。

そしてそのフランス組曲のE-durのジーグを聴いてみて下さい。そのジーグとこのプレリュードは似ているところがあります。このプレリュードはテンポマーキングは勿論書いていませんが、モデラートからアレグレットのテンポで、そこまでアクの無い曲と考えて間違いないと思います。

13~14小節間、若干感情的にはなりますが、基本的にバッハのE-durは、幻想的で楽天的で華奢なキャラクターとして弾いてみて下さい。結果、8分音符をスタッカートで演奏する場合、スタッカートもそこまで鋭くはないと思います。

執筆者: 大井 和郎