作品概要
楽器編成:ピアノ独奏曲
ジャンル:前奏曲
総演奏時間:0分50秒
著作権:パブリック・ドメイン
ピティナ・ピアノステップ
23ステップ:応用4 応用5 応用6
楽譜情報:5件解説 (1)
演奏のヒント : 大井 和郎
(699 文字)
更新日:2023年11月20日
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演奏のヒント : 大井 和郎 (699 文字)
このプレリュードは、多くの非和声音が存在し、それらを見極めることがヒントになります。例えば、1小節目、1~2拍間は、C-durの主和音である、CEGで構成されています。そして3~4拍間はC-durの属和音である、GHDで構成されているのですが、3拍目の右手に、本来は入るべき音では無いCが入って来ています。これは、サスペンションと呼ばれる非和声音で、2拍目のCを3拍目まで引っ張ってきた音です。そして非和声音は必ず、解決されます。3拍目にあるCは、4拍目でその下のHに降りて解決されます。
非和声音が解決されるときは、非和声音の音量よりも、解決音を少なくすることが一般的ですので、4拍目は3拍目よりも弱く弾きます。
次に2小節目の1~2拍間はC-durの2番目の和音である、DFAで構成されていますが、1拍目の最後にGが入ってきています。これも、前の小節の4拍目にあるGを引っ張ってきたサスペンションですので、2小節目の1拍目はテンションが高く、2拍目でこのGはFに下行して解決されますので、2拍目は1拍目よりも弱いという具合で、慎重に非和声音を観ていってください。そして、全体の流れを今度は大きく見て、非和声音と解決音の秩序を守りつつ、9小節目の1拍目をゴールとして、そこに方向性を持たせるようにします。
もう1つ。11小節目から始まる左手の全音符はタイで繋がれ、7小節間も伸ばされていなければなりません。オルガンではそれが出来ますが、流石に現代のピアノとはいえ、7小節分も音を伸ばすのはほぼ不可能ですので、例えばですが、13小節目と、16小節目、でオクターブのG を弾き直すようにすると良いでしょう。
楽譜
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