バッハ :パルティータ 第1番 アルマンド BWV 825

Bach, Johann Sebastian:6 Partiten Nr.1 Allemande

作品概要

楽曲ID:22559
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:アルマンド
総演奏時間:2分00秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:発展5 展開1 展開2

楽譜情報:12件
  • クリックして画像を開く
  • tab

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (677文字)

更新日:2023年4月16日
[開く]

このアルマンドは、1~6小節間、18~19小節間など、16分音符が単独で進む箇所があり、これらを如何に滑らかに演奏するか、如何に横に流すことが出来るかという課題が1つあります。述べた箇所をスムーズに弾くには、ある程度テンポが速くないと難しいです。もしかしたらこのアルマンドは、バッハの書く他のアルマンドよりもテンポが少し速く弾かれるかもしれません。

1~6小節間、18~19小節間に書かれている16分音符は右手で弾く箇所と左手を使う箇所で、棒の向きが異なっていますが、これは2声では無く、1つの声部と考え、単なる演奏上の助言と考えます。

前半のピークポイントは、2箇所あると考え、9小節目と、16小節目です(どちらかでもかまいません)。どちらも少しずつ音量を上げていってたどり着く結果の箇所です。1小節目から徐々に音量を上げ9小節目までたどり着いたらそこから下行形シークエンスで音量を徐々に下げていきます。12小節目はそのような意味から言えばpです。12~13小節間も2つのシークエンスと考えることができます。そうすると、14小節目で一度音量を落としても良いです。

17小節目、多くの音が4声体で書かれていますが、ここが乱暴にならないように気をつけて下さい。

後半、24小節目、34小節目、37小節目が(またはどれかが)ピークポイントになります。この後半の最高音は34小節目と37小節目の右手のCですが、皆様はこの2つのCはどちらの方がテンションが高いと感じますか?34か37は割と場所が近いので、この場合、ピークポイントはどちらか1つにしたほうが良いでしょう。

執筆者: 大井 和郎