バッハ :イギリス組曲 第1番 クーラント I BWV 806

Bach, Johann Sebastian:Englische Suiten Nr.1 Courante I

作品概要

楽曲ID:22549
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:クーラント
総演奏時間:2分30秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:発展1 発展2 発展3 発展4 発展5

楽譜情報:16件
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解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (424文字)

更新日:2024年4月1日
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このクーラントは、拍子記号が2/3拍子ですので、フランススタイルのクーラントです。故にテンポは遅いです。このクーラントを弾くにあたって、注目したいのは、まず1つは装飾音の奏法で、「短いトリルマーキングは数は3つ」などと決めず、即興的に、多くの音を入れてあげることで、品の良さが変わってきます。

そして、長く伸びる音符にも注意を払います。このクーラントは、あまりペダルを多用せずに演奏することが出来ますが、例えば2小節目の1拍目の左手や、3小節目の1拍目、同じく左手を見ると、音が伸ばされていて、3和音の響きが欲しい事がわかります。

このような箇所はこのクーラントに多く書かれており、これらの音の伸ばしは、和音の響きも勿論なのですが、バスが切れることを防いで、バスの音が次のバスの音に繋がる様に書かれています。

3和音の響きを十分聴くためにも、あまり速いテンポは必要ではないことがわかりますね。2分音符=55 位でちょうど良い感じがしますが如何でしょうか?

執筆者: 大井 和郎
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