作品概要
解説 (1)
演奏のヒント : 大井 和郎
(564 文字)
更新日:2024年4月1日
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演奏のヒント : 大井 和郎 (564 文字)
更新日:2024年4月1日
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恐らく、バッハの書くアルマンドの中では、最も美しいアルマンドの1つではないかと思います。当時は御法度とされていた半音階的進行も出てきますが、それが逆に聴き手を納得させる美しさとして書かれており、完成度も高い作品と言えるでしょう。この美しいアルマンドを演奏するにあたり、まず筆者個人的なお願いになるのですが、決して速いテンポで弾かないで欲しいです。
せっかくの美しいパッセージが一瞬にして消え去る様なテンポにしないことです。それは例えば、15小節目に出てくる様な32分音符などの音価の小さい音符も書かれているからだけではなく、美しい歌の線を淡々と弾かない様にするためでもあります。
筆者が奏者に、このアルマンドを演奏するにあたりもう1つ要望することは、どの声部を聴かせるかという課題を考えることです。例えば3小節目、1拍目にあるGナチュラルは、次の拍でFis F と下行し、次の拍でEに下行します。
4小節目の2拍目では付点8分音符のHが次の拍でCisに上がり、次の拍までタイで伸ばされ、H A と下行し、次の小節でGis になります。
ありとあらゆるところにラインがあり、どれも捨てがたいのですが、例えば1回目に弾くのと、繰り返しの回では、出すラインを変えても良いですね。
全声部を丁寧に、美しく、決して急がないように歌ってみてください。
執筆者:
大井 和郎
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