作品概要
解説 (1)
演奏のヒント : 大井 和郎
(534 文字)
更新日:2024年4月1日
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演奏のヒント : 大井 和郎 (534 文字)
更新日:2024年4月1日
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バッハのA-durの作品は、時に楽しく、時に穏やかで、時に地味ながらもたっぷり歌い上げる性格を持っています。このイギリス組曲のプレリュードは、平均律曲集第2巻のプレリュードと大変雰囲気が似ています。まだこの曲を弾いたことのない、あるいは聴いたことの無い学習者の方は是非聴いてみてください。
このプレリュードの冒頭2小節は、即興性が必須になり、メトロノーム通りではなく、自由に、カデンツ的に演奏してください。3小節目からは通常のテンポに則って進んでいきますが、このプレリュード全体が、そこまでストレートにテンポをきちんと守らなければならないわけでもなく、むしろ即興性を出すことで美しく仕上がります。
奏者が感じるまま、多くの場所で時間を取ったり、カデンツ的な部分を聴かせたりしてみてください。
このプレリュードで注意することは3声の(時には4声の)秩序を守る事にあり、例えば23小節目の様な右手は、ソプラノがタイで次の拍に伸ばされますが、その時にアルトが拍を刻んで入ってきます。アルトの音価を守らずに切ってしまったり、ソプラノの1拍目の音を2拍目に切れ目なく繋げなかったりすることで、ポリフォニーの秩序が乱れてしまいます。声部の独立を常に意識して、細心の注意を払ってください。
執筆者:
大井 和郎
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