バッハ :インヴェンション  第11番 BWV 782 ト短調

Bach, Johann Sebastian:Invention Nr.11 g-moll BWV 782

作品概要

楽曲ID:22494
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:曲集・小品集
総演奏時間:1分20秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:応用3 応用4 応用5 応用6 応用7 発展1

楽譜情報:35件
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解説 (2)

解説 : 髙松 佑介 (371文字)

更新日:2020年9月18日
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ト短調、4/4拍子。

悲哀に包まれた曲調をもっており、これは4度の半音下行によって裏打ちされている。

バロック時代において、音楽の本質および目的は「情念 Affekt」の表現や喚起にあると捉えられていた。これは、現在想定されるような人それぞれ異なる「感情」ではなく、「喜び」「悲しみ」「苦しみ」など類型化され客観化されたものを指している。冒頭で下声部が奏する対位主題は、「ト―嬰ヘ―ヘ―ホ―変ホ―ニ」と4度の音域を下行する半音階を核としており、これは「悲しみ」の情念を表現するための常套手段である(「パッスス・ドゥリウスクルス」と呼ばれる)。この半音階を基礎とする対位旋律は、常に主題と組み合わせて現れる。

曲は2部分で構成され、第11小節から後半部となる。前後半とも、16分音符がいずれかの声部で鳴り響き、曲全体を貫いて流れるよう設計されている。

執筆者: 髙松 佑介

楽曲分析図 : 林川 崇 (162文字)

更新日:2018年3月15日
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