ドビュッシー :プレリュード(前奏曲)集 第1集 西風の見たもの

Debussy, Claude Achille:Préludes 1 "Ce qu'a vu le vent d'ouest"

作品概要

楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:前奏曲
総演奏時間:3分30秒

解説 (1)

解説 : 白石 悠里子 (351文字)

更新日:2020年1月27日
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アンデルセンの童話『楽園の庭』(1907年仏訳出版)の登城人物、あるいはイギリスの詩人シェリーの『西風のオード』に由来するとされるこの曲は、この曲集の中でもっとも荒々しい性格を持っている。パッセージのめまぐるしい移り変わりで構成が掴みにくい分、楽想指示に注意して演奏されたい。冒頭はppという音量ながら、活発で、騒々しい楽想指示を与えられたアルペッジョで開始される。そのアルペッジョは時おり遠くからのうめき声に変わりつつも、次第に勢いを増して第23小節から1つ目の嵐のピークを迎える。不安を煽るトレモロとアルペッジョはなおも続き、第35-42小節で2つ目のピーク、第47-53小節で3つ目のピークが訪れる。第57-58小節で荒れ狂うアルペッジョの風ののち、しばしの小康状態を経て最後も強風が吹き荒ぶ。 

執筆者: 白石 悠里子

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