まず、このワルツを弾くにあたって、次の2曲を聴いて下さい。1 白鳥の湖 第1幕 ワルツ 2 眠れる森の美女 ワルツ チャンスがあったら、他にも色々とチャイコフスキーのバレーを聴いてみて下さい。そして彼のスタイルを知って下さい。それがこのワルツを理解する最も速い方法です。

そしてこのワルツを演奏するとき、オーケストラを思い浮かべて下さい。そして、ここはヴァイオリン、ここはチェロ、ここは木管、等、自分でオーケストレーションをしてみて下さい。

例えばですが、このピアノ曲がオーケストラをイメージして書かれたとします。19小節目からはバスが付点2分音符に代わりますね。そうするとこの付点2分音符だけは別の楽器と考えたとき、何も1小節毎に切らないと思います。メロディーを横に奏でて決して切ることはしません。ですから、例えばこのベースラインをチェロとして、ベースラインが途切れないようにできる限り繋いでみて下さい。このような気遣いが各声部を独立させ、多声音楽を再現する演奏法となります。ご参考まで。