スクリャービン :24の前奏曲 第12番 Op.11 嬰ト短調
Scriabin, Alexander:24 Preludes Andante gis-moll
解説 : 齊藤 紀子 (180文字)
第12曲目 嬰ト短調 8分の9拍子 アンダンテ
最初の西欧旅行でスイスと訪れた際に作曲された。スクリャービンが23歳の時のことである。左右が対話をするかのように始まり、後半になると、左右の手が同時に話すようになる。冒頭の対話を想起させる部分では、右手のメロディーの各フレーズの最後の3つの音が順々に残されていきながら和音を形成し、左手の合いの手を引き出している。
24の前奏曲 第12番 嬰ト短調