スクリャービン :10のマズルカ 第8番 Op.3-8 変ロ短調
Scriabin, Alexander:10 Mazurkas Con moto b-moll Op.3-8
解説 : 山本 明尚 (166文字)
楽曲の特色となっているのは、主題冒頭の伴奏の2分音符や、冒頭主題の旋律の1音目と3音目で間接的に生じている増二度によって生まれる緊張感であろう。主部の後半でそれらが時間をかけて解決される。変ニ長調のトリオでは旋律が左手に移り、長いアーチを描く。ルプツォーヴァは、このトリオでも前曲と同じくワルツのリズムが採用されていると述べている。