ショスタコーヴィチ : 24のプレリュードとフーガ 第21番 Op.87-21 変ロ長調
Shostakovich, Dmitry Dmitrievich : 24 Preludes and Fugues No.21 B-Dur Op.87-21
作品概要
解説 (1)
解説 : 山本 明尚
(364 文字)
更新日:2021年1月9日
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解説 : 山本 明尚 (364 文字)
更新日:2021年1月9日
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非常に急速な前奏曲(アレグロ、1951年2月15日完成)の冒頭は、トニックとドミナントを規則正しく交代する左手の伴奏型も相まって、右手の急速な運動による機械的練習曲のように聞こえる。しかし曲が進行していくにつれ、伴奏が和声的に活気づいたり、明瞭なスタッカートによって祝祭的なムードが高まったり、逆に音楽全体の音域が著しく低音に偏ることで影が差す箇所があったりと、印象がころころと変化していく。
エネルギッシュなフーガ(3声、アレグロ・ノン・トロッポ、1951年2月16日完成)の主題は金管楽器のファンファーレのよう。それと対比されるように現れる対唱は断片的で、楽曲のテクスチャにメリハリを与える役割を担っている。全曲初演者のニコラーエヴァいわく、本曲の主題はボロディンの交響曲第1番のファンファーレ的な主題を継承したものだという。
執筆者:
山本 明尚
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