ショスタコーヴィチ : 24のプレリュードとフーガ 第17番 Op.87-17 変イ長調
Shostakovich, Dmitry Dmitrievich : 24 Preludes and Fugues No.17 As-Dur Op.87-17
作品概要
解説 (1)
解説 : 山本 明尚
(355 文字)
更新日:2021年1月9日
[開く]
解説 : 山本 明尚 (355 文字)
更新日:2021年1月9日
[開く]
前奏曲(アレグレット、1951年1月15日完成)は平易な旋律と分散和音によって始まり、ソプラノ声部とバス声部との間で旋律がやり取りされる。中間部は長短短のダクティリの拍節が印象的なで、おどけた、しかし影のある表情を纏っている。再現の際、主題は並行する短三度下の音によって修飾されており、奇妙な音響効果が生まれている。
フーガ(4声、アレグレット、1951年1月21日完成)の主題は軽快なもので、リディア旋法とイオニア旋法を行き来し、どこか諧謔的で民衆的な雰囲気を生み出している。主題の構成に合わせて5拍子の楽曲全体が2+3という拍節構造で貫かれており、律動的な均整が感じられる。全体に朗らかなムードが漂い、楽曲の後半の反行・拡大の使用に見られるように、ショスタコーヴィチの対位法の名人芸も遺憾なく発揮されている。
執筆者:
山本 明尚
ピティナ&提携チャンネル動画(0件)
現在視聴できる動画はありません。
楽譜
楽譜一覧 (0)
現在楽譜は登録されておりません。