ショスタコーヴィチ : 24のプレリュードとフーガ 第16番 Op.87-16 変ロ短調
Shostakovich, Dmitry Dmitrievich : 24 Preludes and Fugues No.16 b-moll Op.87-16
作品概要
解説 (1)
解説 : 山本 明尚
(316 文字)
更新日:2021年1月9日
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解説 : 山本 明尚 (316 文字)
更新日:2021年1月9日
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前奏曲(アンダンテ、1951年1月11日完成)は古典的な変奏曲であるシャコンヌの様式によって形作られている。明瞭な旋律と伴奏からなる主題は悲痛な表情を有し、楽曲が進行するにつれてその上に装飾的に細かな音価のパッセージが加えられていく。
ショスタコーヴィチと同年代のロシアの学者、アレクサーンドル・ドルジャーンスキイによると、フーガ(3声、アダージョ、1951年1月13日完成)の背後にあるのはロシア民謡にみられる即興であるという。主題は脈動するかのように拍節的にも音価的にも伸び縮みしながら属音へと移行し、次々と各声部で紡がれていく。細かい音価と長い音価のやりとりは楽曲の最後まで続き、沈思するかのような独特の空気感を生み出している。
執筆者:
山本 明尚
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