ショスタコーヴィチ :24のプレリュードとフーガ 第10番 Op.87-10 嬰ハ短調

Shostakovich, Dmitry Dmitrievich:24 Preludes and Fugues No.10 cis-moll Op.87-10

作品概要

楽曲ID:21831
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:曲集・小品集
総演奏時間:7分30秒
著作権:保護期間中

ピティナ・ピアノステップ

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解説 (1)

解説 : 山本 明尚 (325文字)

更新日:2021年1月9日
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前奏曲(アレグロ、1950年12月5日) の16分音符の運動と2分音符による停止を両の手でやりとりする冒頭の構成は、バッハの《平均律》第1巻変ホ長調の前奏曲を連想させる。途中で挟まれるコラールは極度の低音に達することもあり、不穏な印象を生む。最終的に、コラールの終始和音をペダルとして、8分音符のパッセージが静かに消えて行く。

フーガ(4声、モデラート、1950年12月7日)の主題は寂然としたもの。広い音域で声部が紡ぎ上げられていく複雑な4声のテクスチャを有しているが、楽曲は全体的に激することなく穏やかで、瞑想するような曲調をもっている。緊張感が増す転調の箇所やストレッタではフォルテに達する箇所もあるが、それも徐々に静まり、収束へと向かっていく。

執筆者: 山本 明尚
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