ショスタコーヴィチ : 24のプレリュードとフーガ 第7番 Op.87-7 イ長調
Shostakovich, Dmitry Dmitrievich : 24 Preludes and Fugues No.7 A-Dur Op.87-7
作品概要
解説 (1)
解説 : 山本 明尚
(294 文字)
更新日:2021年1月9日
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解説 : 山本 明尚 (294 文字)
更新日:2021年1月9日
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前奏曲(アレグロ・ポコ・モデラート、1950年11月10日完成)は曲集のモデルとなったバッハのような雰囲気を有しているように思える。トニック・バス上で演奏される旋律は、跳躍が多いながらも優雅で繊細である。楽曲は次第に半音的な進行が目立つようになり、フラット系の調に達したかと思えば、唐突に主調のイ長調へと回帰して終結する。
フーガ(3声、アレグレット、1950年11月11日完成)の主題は抑制された優美さと純朴さをもつ。主題をなすすべての音が主和音の構成音になっている点はフーガとしては非常に珍しく、興味深い。これにより、楽曲全体の和声リズムが引き伸ばされ、和声的な安定性が高められている。
執筆者:
山本 明尚
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