ショスタコーヴィチ : 24のプレリュードとフーガ 第6番 Op.87-6 ロ短調
Shostakovich, Dmitry Dmitrievich : 24 Preludes and Fugues No.6 h-moll Op.87-6
作品概要
解説 (1)
解説 : 山本 明尚
(304 文字)
更新日:2021年1月9日
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解説 : 山本 明尚 (304 文字)
更新日:2021年1月9日
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対位法的に構成されている前奏曲(アレグレット、1950年11月2日完成)は、全曲を通じて鋭い付点音型で貫かれている。このリズムとロ短調という調性、さらには減七和音の用法により、音楽は強い情動を帯び、劇的な印象も受ける。
前奏曲の末尾の下行音型とピアニッシモにより、フーガ(4声、モデラート、1950年11月9日完成)の深淵を覗くような暗い主題が導かれる。最低音部で演奏される主題は2分音符と4分音符による息の長い前半部分と8分音符と16分音符の細かな音型による後半部分に分かれており、対主題もそれらと同様の要素によって紡ぎ出されていく。楽曲全体の複雑に入り乱れたテクスチャは、それによって生み出されているいる。
執筆者:
山本 明尚
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