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シベリウス : 13の小品 リンネ草 Op.76-11

Sibelius, Jean : 13 Pieces "Linnea" Op.76-11

作品概要

楽曲ID: 21380
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:曲集・小品集
総演奏時間:2分30秒
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (706 文字)

更新日:2025年11月25日
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まずこの曲を演奏するには2つの重要な要素があります。1つはペダルを多く使い、硬さを取る事。そしてもう1つ、こちらは最も重要な事柄ですが、「即興性を必要とする」ことです。別の言葉で言えば、この曲を下手に聴かせるには、ペダルを使わずドライな音を出し、メトロノームどおり、コンピューターのように弾けばいいわけです。よってその逆を行く演奏をします。

即興性とは、どの部分に置いても常に動きを付け、メトロノームのような性格な拍のきざみを避ける様にします。例えば、12小節間ゆっくりから始まり、2小節目のメロディーラインのトップGに向かって前に進ませ、Gにたどり着いたら衰退します。その秩序を保ち、34小節間も同じ事をするのですが、12小節間に比べ34小節間の方がテンポも速くなり、音量も増します。そしてppにたどり着きそこから徐々にゆっくりにして8小節目まで衰退させます。

これは一例に過ぎませんが、例えば1415小節間のAをメトロノーム通り、音量も平坦に弾いたらどのような事になるでしょうか?同じAでも音量も異ならせるべきですし、どこかに向かってタイミングをコントロールしていかなければなりません。

極端な話、この曲には小節線は不要で、全ての拍は自由に、即興的に、常に動いていなければならなく、音量は常に変化させなければならなく、ペダルを用いて、幻想的な側面を出したり、音を円やかにしなければなりません。

そのような演奏を目指してみて下さい。

執筆者: 大井 和郎

楽譜

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