ショパン : エチュード集(練習曲集) 第1番 「エオリアンハープ」 Op.25-1 変イ長調
Chopin, Frederic : 12 études Etude No.1 As-Dur Op.25-1
作品概要
解説 (1)
解説 : 今関 汐里
(628 文字)
更新日:2019年8月7日
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解説 : 今関 汐里 (628 文字)
変イ長調、4分の4拍子、Allegro sostenuto
1835年、ショパンが、ドレスデンからパリへと向かう途中で、ライプツィヒのシューマン宅を訪ねた時に、彼の友の前で、当時未完成だったバラード第2番の冒頭と、Op. 25の練習曲の最初の2曲を弾いたとされる。シューマンは、この時ショパンが作品を弾いた様子について鮮明に描写しており、この練習曲第1番について「エオリアン・ハープを思い浮かべられたい」と言及した。以来、本作には「エオリアン・ハープ」という通称が定着した。
エオリアン・ハープAeolian Harpとは、自然の風で音が奏でられる弦楽器のことで、箱状の木に複数の弦が張られている。風の強さや方向、勢いによって、振動する弦が異なり、様々な音色が奏でられる。当時のヨーロッパ(主にイングランドやドイツ)では、家、洞窟、庭園そして避暑のための別荘等に置かれていたため、人々がその音色を耳にする機会は多かったと考えられる。両手が奏でる分散和音のニュアンスが微妙な変化がシューマンにその楽器を連想させたことは明白である。
一方、作曲者であるショパンは、一人の弟子に対して「羊飼いの少年が、近づく嵐を避けて、安全な洞窟に逃げたところを想像してごらんなさい。遠くの方では雨や風が荒れ狂っても、羊飼いは心静かに草笛を吹き、思いつくままにメロディーを奏でているのです」と語ったという。
各指の独立と細かい分散和音をレガートに弾くための手首と肘の柔軟性が課題となる。
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