大村 久美子 :《ゲルミナツィオン》
Omura, Kumiko:Germination
解説 : 大村 久美子 (244文字)
植物の一つの種子の中には、その小さな外観からは想像のできないような発育の可能性を秘めていていて、それぞれの種子がそれぞれに与えられた成長の過程を経てその生を全うする。私は、個人を超えたそのような大自然の力に常に畏敬の念を持っていて、作曲においても、自我を超えた生命力を持つ表現を目指している。タイトルである、”発芽”は、ある特定の植物の成長のプロセスを描写した、というものではなく、発芽の際の生命力に強い憧れを持ち、自分もまた、常に自分の殻をやぶって向上したい、という願いから付けられた。
《ゲルミナツィオン》
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