石田 祥子 :きらきらしずく
Ishida, Sachiko:*in preparation*
演奏のヒント : 大井 和郎 (623文字)
この曲は実に音数が少なく、音数が少ないと言うことは楽に弾ける代わりに音楽的に難しいという事になります。この曲で非常に考えさせられるのはテンポ設定です。あまり速すぎて遅すぎてもしっくりきません。表示にはAllegrettoとあります。学習者は担当の先生と相談の上、テンポを決めて下さい。スタッカートが上手に短く弾けない場合は少しゆっくり目の方が良いかもしれません。 この曲は16小節ありますが、8小節ずつ前半と後半にピッタリと分かれます。つまり1-8小節間が前半、9-16小節間が後半になります。それぞれのピークポイントは、5小節目と13小節目になり、そこに向かって音楽を進めていき、達したら徐々にdiminuendoをかけます。 1-2小節間、9-10小節間、6つの4分音符のスタッカートは同じ音量にならないよう、pから徐々にクレシェンドをかけます。 5-6小節間、13-14小節間、レガートの書いてあるフレーズはスタッカート対比させるため弦楽器のようになめらかに弾きます。 7-8小節目の注意点:ritは倍のテンポになるくらいまでかけないようにします。右手3つのフレーズである、D-C D-C DEC は、いずれも CをDよりも小さく消えるように弾きます。 16小節目1拍目、この曲中最も音数の多い拍になります。音数が多いと音量も大きくなりがちですが、ここはppで弾きます。その際に、一番上のFがハッキリと出ていると綺麗に終われます。
きらきらしずく
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