ホーム > バッハ > トッカータとフーガ ニ短調

バッハ :トッカータとフーガ ニ短調 BWV 565

Bach, Johann Sebastian:Toccata und Fuge BWV 565

作品概要

楽曲ID:19931
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:種々の作品
総演奏時間:9分00秒
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (751文字)

更新日:2023年10月30日
[開く]

あまりにも有名な曲に遭遇したとき、我々はついつい楽譜の細かい部分を見逃して、自分の耳で覚えているその曲を大雑把に再現しようとしてしまう傾向がありますが、初心に帰って、初見のつもりで楽譜を読むことで、多くの発見があります。

主にトッカータの部分で提案します。冒頭、フェルマータのあと、必ず休符を数えて64分音符や32分音符を弾き始めて下さい。フェルマータが来ると、拍が確かではなくなってしまいますが、フェルマータで伸ばされた音符が切れた瞬間が休符のスタートになります。これは聴いている方は難しい判断になりますが、2拍目のDは、表拍であり、Cisが2拍目の表拍ではありませんので、Dで拍を感じるようにします。同じ事が4拍目で起こります。そして2小節目も同じ事が起こります。

本来であれば、Cisは、d-mollの導音ですから、Dはトニックになり、つまりは導音からトニックに進めばDは解決音になり、しかもフレーズの最後の音ですので、CisよりもDの音量を弱くします。しかし、この場合、どうしてもDが表拍であることを聴かせたいので、Dにアクセントを付けても良いかもしれません。

4小節目、3連符と通常の16分音符は区別をはっきり付けます。そして、この場合。表拍がDであり、Cisではないことを再び強調します。8小節目、1拍目表拍の音はGでAではありません。

これらの表拍の音を表拍の音と聴かせたい場合は、拍の頭にアクセントを付けることで助けになります。例えば8小節目、1拍目G、2拍目F、3拍目E、4拍目D の表拍にそれぞれアクセントを付けます。以下同様です。

フーガの部分は、tuttiの部分とそうではない部分を知っておく必要があります。推奨するのはブゾーニー版で、このアレンジはなかなか理にかなっていると思われます。

執筆者: 大井 和郎

楽章等 (2)

動画0

解説0

楽譜0

編曲0

動画0

解説0

楽譜0

編曲0

楽譜

楽譜一覧 (0)

現在楽譜は登録されておりません。