作品概要
解説 (1)
執筆者 : 高須 博
(429 文字)
更新日:2010年1月1日
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執筆者 : 高須 博 (429 文字)
更新日:2010年1月1日
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バロック音楽の大家でもありヨーロッパ音楽の父でもあるヨハン・セバスチャン・バッハ(1685-1750)の数多いオルガン作品の中で最も親しまれているこの曲は、アルンシュタット時代(1703-1717)初期の作とされているがいずれにせよ20才代の青年バッハの激しい感情とトッカータの内にフーガを組み込む自由な構成など聴くものを圧倒する若々しくたくましい力と個性にあふれた作品である。
カール・タウジッヒ(1841-1871)は、リストがその「真鍮」のごとき指を絶賛したリストの最も重要な弟子であり、リスト自身も暗示するにとどまった高さにまで純粋な名技性を高めたといわれながらもわずか30才で亡くなった伝説のピアニストである。この編曲はタウジッヒ自身「ピアノのたえの自由な編曲」と記しているように、華麗なピアニズムが大胆に持ち込まれ、原曲のオルガンの重厚な特性を忠実に再現しようとしたブゾーニの新古典主義的編曲と対照的なロマンチックなピアノのための作品となっている。
執筆者:
高須 博
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