菅原 明朗 :断章

Sœgaharat, Méireaux:*in preparation*

作品概要

作曲年:1933年 
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:曲集・小品集

解説 (2)

解説 : 仲辻 真帆 (485文字)

更新日:2018年4月19日
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全 6 曲から成る《組曲》のうちの 1 曲が、 この〈断章〉である。1933 年 2 月に作曲され た。菅原明朗が36 歳のときの作品である。『管弦楽法』や『楽器図説』といった著作が出版さ れ、宮城道雄との合作に取り組んでいた時期に 相当する。〈断章〉の楽譜は、『世界大音楽全集器楽篇第 33 巻 日本ピアノ名曲集 1』(音楽之友社、 1957 年)に掲載されている。菅原明朗の著述を参照すると、〈断章〉は作曲者の作風が印象派から古典派へと移行する過渡期に作られたとされる。1933 年 10 月には、ピアニストのレオ・ シロタによる演奏が JOAK の「洋楽の夕」で放送された。

楽譜には小節線が記されていないが、各音の音価は明記されている。強弱記号の指示は、2 か所のクレッシェンド以外に「p」と「pp」 があるばかり。憂愁の色がにじむが、感傷にひたらず弾いたほうが良い。

速いパッセージも、複雑なリズムも、この作品にはない。だからこそ、一音一音の響きが重要となる。レ-ミ-ソ-ラやラ-シ-レ-ミと いった律音階の音型がちりばめられているた め、どこか懐郷的でもある。

執筆者: 仲辻 真帆

About work(s) : 仲辻 真帆 (1261文字)

更新日:2018年4月19日
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