作品概要
解説 (1)
解説 : 大井 和郎
(516 文字)
更新日:2025年5月30日
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解説 : 大井 和郎 (516 文字)
更新日:2025年5月30日
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メロディーラインは歌と考えてほぼ間違い無いです。故に、太く、はっきりした音を出し(マルカートという意味ではなく、歌うようにという意味です)、伴奏は、さながらチェロが音を伸ばしているように弾きます。
音を伸ばすのですから、アタック音は本来不要なのですが、これがピアノという楽器の特性で、どうしても鍵盤を下ろした瞬間はアタックが来ます。解決法として、左手は可能な限りppで弾き、しかしながら、伸びている音を聴くようにします。
故に、あまりにも遅いテンポになってしまうことで、左右双方ともかなり硬い音楽に聞こえてしまいます。ある程度のテンポが無いと、アタック音がとても目立ちますし、左手の音を延ばすのも辛い作業になり、右手もシェービングが大変難しくなります。くれぐれも、遅くしすぎないように注意して下さい。
7〜8小節間は、レゾネンス(余韻)と考えます。従ってこれはメロディーラインとは考えません。この2小節間、音質を柔らかく、音量をぐっと落としてppで弾いて下さい。
執筆者:
大井 和郎
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