作品概要
出版年:2011年
初出版社:カワイ楽譜出版社
楽器編成:ピアノ独奏曲
ジャンル:子供のための作品
解説 (2)
解説 : 今関 汐里
(113 文字)
更新日:2020年3月1日
[開く]
解説 : 今関 汐里 (113 文字)
イ短調、4分の4拍子。A(1~4小節)ーB(5~8小節)ーA(9~12小節)の三部形式。A部分は、右手の旋律のか弱さを、ひっそりとしたバスの単音の支えが引き立てる。B部分では、右手の和音の微妙なニュアンスの変化に耳を傾けたい。
演奏のヒント : 大井 和郎
(579 文字)
更新日:2020年6月18日
[開く]
演奏のヒント : 大井 和郎 (579 文字)
絵画的描写と言うよりは心理的描写の曲です。雪を観ている人の心の描写です。
形式は3部形式で、ABAです。最初のAは2小節単位でフレーズがあります。1ー2小節間、3ー4小節間はどちらかがもう一方よりも音量的に大きく、あるいは小さくします。バスは、順次進行で上行していますが、筆者個人的な見解であれば、各フレーズは右に進むほどディミニュエンドをかけます。フレーズの最後は本当に消えていくように弾きます。
気持ち的には、寂しさ、諦め、悲しさ、などの感情ですが、決して強い感情ではありません。かすかなやるせなさ、かすかなメランコリー的な感情です。
Bセクション、出来る事であればペダルで右手の和音を繋ぎたいところです。ペダルを使わないと和音を弾き直す際に切れ目が生じ、硬い演奏になります。右手和音の2度進行は可能な限りスムーズに、目立たぬように弾きます。
9小節目からのAセクション、1ー4小節間と同じですが、2つ目のフレーズはメゾフォルテから始まり、最後はテンポを引っ張り(ゆっくり目にする)、少しドラマティックに終わります。
この曲中に書かれてある2分音符は、さながら弦楽器のように、アタックを可能な限り抑え、ppで弾くようにすると良いでしょう。これらの2分音符の位置は強拍にありますので、大きく弾くと拍を刻んでしまい、硬くきこえ、音楽が横に流れなくなります。ご参考まで。
ピティナ&提携チャンネル動画(6件)
楽譜
楽譜一覧 (1)

カワイ出版