ウォールファールト :こもりうた イ短調
Wohlfahrt, Heinrich:Lullaby a-moll
解説 : 佐竹 那月 (64文字)
イ短調。4分の2拍子。メランコリックで静かなこもりうた。左手は、右手の旋律をゆるやかに模倣しながら、その旋律に合いの手を入れる。
演奏のヒント : 大井 和郎 (505文字)
とても難しい曲です。ポリフォニーで書かれていますので、右と左両方の旋律を独立させて聞こえなければなりません。例えば、8小節目であれば、左右双方ともフレーズの終わりですし、属和音から主和音への解決の部分ですので、左右とも弱く弾けば簡単で良いのですが、例えば4小節目、右手の旋律はHで終わっていますのでこのHは小さく弾きますが、左手のフレーズは、そのフレーズの最高音であるEにたどり着いています。従ってEは比較的強く弾きます。
ところが5小節目をご覧ください。右手の1拍目、Eは、8小節目まで続く右手のフレーズの最も高い音になり、そこから徐々に下行していきますので、Eの音量をある程度与えておかなければなりません。しかしながら左手は3小節目から始まってフレーズの最後の音であるCにたどり着いています。従ってこのCは弱く弾きます。
このように、一応全てのラインを把握した上で演奏しなければならないので、学習者はこの曲を練習するときに、左右単独で旋律を弾いてみる事を推薦します。それから合わせるようにします。
13ー16小節間は、9ー12小節間のエコーですので、13-16小節間は9ー12小節間よりも弱く弾くと良いでしょう。
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