このクーラントは、かなりの数のトリルや装飾音が書かれてあり、あまり速すぎるテンポは向かない気がします。あまり速いテンポであれば、例えば15小節目など、結構大変な作業になってくると思います。4分音符=100前後くらいでしょうか。
曲は一貫してh-mollが殆どの部分を占め、曲中D-durに転調する部分以外は全てh-mollです。
曲の性格としては、決して深刻な曲ではなく、アンサンブルを意識する楽しさを表現してみてください。例えば、4小節目から始まるシークエンスは、4小節目で左手が音階になり、6小節目で右手、7小節目で左手、8小節目で右手というように、交互に2つの楽器が鳴る感じです。
後半では31小節から始まるシークエンスで、2つの楽器が10度で進み、32小節目で3つめの楽器が左手にでて、33小節目で再び2つの楽器、34小節目で左手の楽器、と言うような、アンサンブルを意識することで曲が楽しくなります。