スカルラッティ, ドメニコ : ソナタ ホ長調 K.20 L.375
Scarlatti, Domenico : Sonata E-Dur K.20 L.375
作品概要
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:3分30秒
著作権:パブリック・ドメイン
ピティナ・ピアノステップ
23ステップ:展開1 展開2 展開3
楽譜情報:6件解説 (2)
執筆者 : 丸山 瑶子
(878 文字)
更新日:2010年1月1日
[開く]
執筆者 : 丸山 瑶子 (878 文字)
ソナタ K1. - K.30について
スカルラッティの鍵盤のためのソナタのうち、概ね推定される作曲年代に基づいて番号付けされたカークパトリック番号でK. 1から30まではEssercizi per Gravicembaloとして出版され、騎士階級を下賜された返礼として、ポルトガル王ジョアン5世に献呈された。(なおこの曲集は一般的に《チェンバロのための練習曲集》と訳され、またスカルラッティの鍵盤楽器のための作品は主にチェンバロ用と推定されているが、研究の現状では、チェンバロ以外の鍵盤楽器が完全に想定外であるかははっきりしていない。)これは生前に唯一、作曲家自身が出版した曲集で、その序文は作曲家自身による真正な文書資料としての価値を持つ。
序文では、曲集が演奏技法の修練を目的としていることが示唆され、彼が音楽教師として仕えたマリア・バルバラの日々の練習用という実用的な目的で書かれたと推測できる。作曲年代に関しては、Esserciziはかなり前に書かれたソナタを推敲したものとして、多くの研究者が早期の作曲年代を主張しているが、結論は未だに出ていない。
全30曲の配列は発展的学習を可能とするもので、後の作品になるほど長く、難しくなるよう並べられている。形式は2部形式を基本とする。また作品の冒頭が両手の短い模倣となるのはスカルラッティのソナタに典型的で、多くの場合、模倣となるのは作品の残りの部分の主要素材と見たところは関連が薄いと思われる音形である。
なお序文には曲集全体の音楽的内容に触れた言葉もあるが、その解釈については、序文が謙遜や建前の入りやすい文章であることも手伝って、繰り返し議論されている。
K. 20 Presto
K. 19までの作品とは対照的に、後半が前半の3分の1程度と短く、前半の殆どの楽節が割愛されている。K. 11などと同様に、両手共に高音に集中し、低音域の使用はカデンツに限られる。長短調の突然の交替や、明るい響きの2声の平行から上声の旋律と低声の伴奏というギャラント様式に特徴的な書法への変化など、音楽は流動的に変化していく。
解説 : 大井 和郎
(631 文字)
更新日:2026年1月30日
[開く]
解説 : 大井 和郎 (631 文字)
このソナタは、やはりPrestoという事を忘れてはなりません。しかしながら56〜58小節間のような32分音符や、32分で終わるトリルが出てきますので、ある程度テンポは限られてきてしまいます。それでもPrestoと聴かせる為にはどうしたら良いでしょうか。
このソナタは多少、Agitato気味に弾いても良いソナタだと思います。つまりは、テンポが先走ってしまって良いという事です。そのような、多少走り気味の音楽にすることで、急いでいる感じを出すことが出来ます。
例えば、9小節目から16小節目までを例に取ります。16小節目はE-durのカデンツなので、ここで一息つくことが出来ます。仮に、9小節目から2小節単位の繰り返しの際に、徐々に音量を上げて行くことで、16小節目に方向性を付ける事ができますが、同時に、9小節目から徐々にテンポアップし(本当にほんの少しだけに限ります)、16小節目に達したらここで少し余計に時間を食うようにします。16小節目で時間を取ることが大事なことで、そうすることにより。9小節目から走り気味のフレーズは違和感が無く終わります。そしてPrestoの雰囲気も出せます。
シークエンスとは異なり、何回も同じ事を繰り返す場所は、このような工夫で圧迫感を感じさせる事ができます。
ピティナ&提携チャンネル動画(2件)
楽譜
楽譜一覧 (6)
(株)全音楽譜出版社
(株)音楽之友社
(株)春秋社
Peters
Peters
