フランク :ゆるやかな舞曲 M.22
Franck, César:Danse lente M.22
執筆者 : 齊藤 紀子 (249文字)
1885年に作曲された。ル・ゴロワ誌に掲載される形で発表された作品。オルガニストとしてのフランクを存分に味わうことのできる対位法的な手法が特徴的である。なお、この曲は、フランクの生誕100年にあたる1922年に、ヴァンサン・ダンディが演奏している。
クァジ・レントのヘ短調、2分の2拍子。分散和音に基づくモティーフは、右手も左手も演奏する。このモティーフを右手が弾く時は、左手のシンコペーション、左手が弾く時は、右手の軽やかなスタッカートが添えられる。終結部分では、フランクらしい美しい音の綾が響く。
ゆるやかな舞曲
検索