オーベール 1782-1871 Auber, Daniel François
解説:横田 敬 (573文字)
更新日:2006年7月1日
解説:横田 敬 (573文字)
フランスの作曲家。商人としての教育を受けるためにロンドンに赴くが、同地で音楽に没頭し、いくつかの器楽曲を作曲している。1804年、パリに戻り、チェロ協奏曲やヴァイオリン協奏曲を作曲。1811年からオペラの作曲を始めた。パリ音楽院ではケルビーニとボワエルデューに作曲を師事している。
1821年、オペラ《エマ、または軽はずみな約束 Emma, ou la promesse imprudente》によって初めて成功を収め、この頃から台本作家のE.スクリーブと組んで、数々の優れたオペラを残している。オーベールの名声を決定的なものとした5幕のオペラ《ポルティチの物言わぬ娘 La muette de Portici》(1829)は、音楽的にも劇的にも非常に優れた作品であり、オペラのジャンル史の観点からも、グランド・オペラの頂点に位置する作品として重要な意義を持っている。オーベールのこの作品に続いて、マイヤーベーアらが傑出した作品を発表し、フランスのグランド・オペラは最盛期を迎えた。
しかし、オーベール自身はその後、オペラ・コミックの作曲によって、市民階級にも親しみやすい娯楽としての音楽を追求するようになる。単純な和声とわかりやすいメロディーによるこれらの作品は、一方で厳しい批判を受けながらも大成功を収め、今日でもその序曲は好んで演奏されている。
作品(10)
ピアノ独奏曲 (5)
変奏曲 (2)
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室内楽 (1)