ロマン・デシャルム Descharmes, Romain
プロフィール (1330文字)
プロフィール (1330文字)
1980年生まれ。2006 度ダブリン国際コンクールで最優秀賞を受賞。ニューヨークのカーネギーホール、ロンドンのウィグモアホール、ダブリンの国立コンサートホール、横浜招待国際演奏会、東京の白寿ホール、日経ホール、パリのサル・コルトーといった桧舞台で演奏活動を繰り広げている。
また他にも多くの国際コンクールで上位入賞(ヴラド・ペルルミュテール・コンクール1位、上海、浜松、アレクサンドロ・カザグランデ)。またヤマハ・ヨーロッパ財団、ナテクシス・バンク・ポピュレール財団、2004年度シャルル・クロ・アカデミーの奨学生。
パリ国立高等音楽部等高等学院(CNSMDP)でピアノをジャック・ルヴィエ、室内楽をクリスチアン・イヴァルディ、伴奏法をジャン・ケルネール、アンヌ・グラポットに師事し、各科目を最優秀賞で卒業。同学院大学院で引き続きジャック・ルヴィエ、次いでブルーノ・リグットに師事して研鑽を積んだ。その間、メイェール財団の支援で20世紀初期のレパートリーを録音した折に、ピエール・ブーレーズの助言を受けた。さらにディミトリ・バシュキロフ、イディル・ビレ、ジョン・オコナー、オクサナ・ヤブロンスカイヤといった著名なピアニストの指導をうけた。
また、米国、英国、アイルランド、イタリア、フランス、日本、中国でミッドランド交響楽団、アイルランド国立交響楽団、ガルド・レピュブリケーヌ楽団、パリ・コンセルヴァトワール新器楽アンサンブル、デル・ラツィオ・オーケストラ、上海フィルハーモニー・オーケストラ等と競演。
リサイタルも頻繁にフランス国内(フレデリック・ショパン国際協会、セール・ドートゥイユ、ナンシフォニー、アルス・テーラ、エックス・アン・プロヴァンス、サン・ジャン・ド・リュズ、メドック音楽祭、フェスティヴァル・アゴラ)、国外(インド・アーティーズ・フェスティバル、ベイルート、ライプツィッヒ、ナポリ、リスボンオペラ座、メキシコのセルバンティーノ音楽祭)で開催されている。ラジオ・テレビ出演も多い(フランス・ミュージック、メッゾ、NHKスーパーピアノレッスン)。
また室内楽奏者としても、優れた耳、感受性、そしてソナタや得意とするドイツ歌曲から大規模なアンサンブルまでと幅広いレパートリーで知られ、ローラン・ドーガレル、ロドニー・フレンド、サラー・ネムタヌ、アンサンブル・クール・シルキュイ、サティー四重奏団、ベルリン交響五重奏団等、多方面から協演を求められている。
初のCD「ブラームス作品集」をロンドンのクラウディオ・レコードから発売。
「彼の演奏は細部にわたる妙と力強さを特長としている。ミスター・デシャルムのラヴェルは流れるごとく、且つ雄弁であった。フランス人としてはめずらしいのではないかと感じたさせたのは、ブラームス(ハ短調ソナタ)の力強い骨格のある浪々と歌いあげる演奏であったが、これもしなやかに始終し、叙情的な時はうっとりとさせる調べを聞かせた。」(ニューヨーク・タイムズ)
「はったりが無い驚愕的な演奏、研ぎ澄まされて、弾みが有り、また唸る様でもある。ロマン・デシャルムには大喝采を受けるだけの器がある。」(ウエスト・フランス)
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