
解説:齊藤 紀子 (470文字)
更新日:2008年8月1日
解説:齊藤 紀子 (470文字)
ドイツの作曲家。J.S.バッハの長男として生まれた。母親はJ.S.バッハの最初の妻、マリーア・バルバラである。即興演奏の名手として名を馳せ、オルガニストやクラヴィーア奏者として活躍した。10歳の頃からJ.S.バッハにオルガンやクラヴィーア、作曲を学んだ。《W.F.バッハのためのクラヴィーア小曲集》や《初心者のための前奏曲集》、《2声のインヴェンション》、《3声のシンフォニア》、《平均律クラヴィーア曲集》は、J.S.バッハがヴィルヘルム・フリーデマンの教育を目的として作曲した作品である。
1729年にライプツィヒ大学に入学して法律を学び、哲学や数学にも関心を示した。卒業後は、ドレスデンにあるソフィア教会やハレの聖マリーア教会のオルガニスト、教会の演奏会の指揮者を務めた。しかし、勤勉さに欠ける性格から晩年の20年間は定職を失い、各地を転々としながら作曲や公開演奏、音楽の指導をして生計を立てた。
作品には、それぞれ9曲あるクラヴィーアのための協奏曲とソナタの他、交響曲やドイツ・ミサ、カンタータ、トリオ・ソナタやオルガンのための曲がある。
作品(28)
ピアノ協奏曲(管弦楽とピアノ) (1)
協奏曲 (10)
ピアノ独奏曲 (8)
ソナタ (6)
種々の作品 (5)