作品概要
楽器編成:ピアノ独奏曲
ジャンル:種々の作品
総演奏時間:1分00秒
著作権:パブリック・ドメイン
ピティナ・ピアノステップ
23ステップ:応用2 応用3 応用4 応用5
楽譜情報:1件解説 (2)
解説 : 熊本 陵平
(514 文字)
更新日:2025年3月4日
[開く]
解説 : 熊本 陵平 (514 文字)
三部形式である。
A[a(1から4小節)+a1(5から8小節)]
B[b(9から12小節)]
A[a(13から16小節)+a1(17から20小節)]
主調はト長調。冒頭がⅥ和音から入るため、暗い響きから始まる。
A楽節は二つの4小節の小楽節に分かれる。楽節の終わりはどちらも全終止だが、前半aではドミナント→トニックでの和声進行に終始しているが、後半a1ではサブドミナントのⅡからドミナントへ進行する。6小節目ではⅡ調のⅤ7和音が借用和音として使われ、こうしたサブドミナントⅡの活用を和声的に強調している。
主題の1小節目(1、5、13、17小節)3拍目にアクセントがついているが、これは楽曲全体を見ても3拍目を特に強調するような性格的なモティーフは見られないため、リズム的な(打楽器的な)要素ではなく、恐らくはフレーズの山を感じさせるような、そういった情感表現の意味を持ったアクセントだろう。冒頭からこのアクセントに向かってややフレーズを膨らませるつもりで、少し重みを置くつもりで表現したい。
中間楽節Bは平行調ホ短調に転調している。この楽節は4小節間で短いながらも2小節の旋律が次に1オクターヴ下でやや変形した状態で反復される。
解説 : 大井 和郎
(976 文字)
更新日:2025年5月30日
[開く]
解説 : 大井 和郎 (976 文字)
「ペダルを踏みっぱなしにすると濁るので、ペダルを変えるとバスを失う」という典型的な問題は、我々ピアノに関わる人達にとって永遠の課題です。この曲もまさにその通りの問題が生じますが、筆者がとっておきの指使いを伝授します。この方法で、バスを失わず、濁りを避ける事が可能になります。
1小節目 2つ方法があります。1つは、2拍毎にペダルを入れます。1〜2拍間、EGHですのでペダルを踏み続けても濁りません。3〜4拍間もACEなので、ペダルを踏み続けても大丈夫です。ただし、メロディーがオーバーラップします。そこで、もう1つの方法は、1拍目、バスのEを5の指で押さえっぱなしにして、2拍目のGHEを弾き、2拍目ペダルを変えます。そうすると、右手のHとGをオーバーラップさせずに済みます。これは好みの問題になりますので、どちらの方法でも大丈夫です。3〜4拍間は踏みっぱなしでも大丈夫です。メロディーラインの8分音符Eは、一瞬ですので、気になりません。
2小節目 1拍目のバスDをフィンガーペダルで伸ばしながら、2拍目3の指でFIs、1の指でCとDの両方を同時に弾きます。ここも、1拍毎にペダルを変えます。そうする事で1〜2拍間のDとAを混ぜないで済みます。勿論、そんな面倒なことをしないで、ペダルを1〜2拍間、踏み続けても大丈夫です。3〜4拍間、問題ありませんので、踏み続けます。
3小節目ペダルは1拍毎に変えます。1拍目のバスHは5の指でのばしっぱなしにして2拍目にオクターブ上のHだけを弾きます、その上のDは右手で取ります。3拍目、GとAを普通に弾き、5の指でAを伸ばし続け、4拍目でオクターブ上のAのみを弾きます。右手で、4拍目の左手のCとDを、旋律のGとともに同時に弾きます。
4小節目、1拍毎にペダルを変えます。1拍目のバス、Dは5の指でのばしたまま、2拍目のACDは2の指でA、1の指でCとDの両方を同時に弾きます。
このような工夫で、1〜8小節間、13〜20小節間、全てのバスは2拍ずつ伸び、しかもメロディーは濁りません。
12小節目、ペダルは全く使いません。全てを指で繋げてください。
ピティナ&提携チャンネル動画(8件)
楽譜
楽譜一覧 (1)

カワイ出版