バッハ :幻想曲とフーガ フーガ BWV 905

Bach, Johann Sebastian:Fantasie und Fuge  Fugue

作品概要

楽曲ID:82886
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:種々の作品
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (611文字)

更新日:2023年10月30日
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テーマ(主題)が3小節分にもなる長いテーマで、シークエンスで出来ているため、まずこのテーマの方向性をどこに持っていくかが問題になります。

1小節目から始まり、1小節目3拍目より、2拍単位の下行形シークエンスが始まります。3小節目の4拍目は察するにドミナント(ACisEG)ですが、3拍目のDを掛留音として4拍目まで伸ばしていると考えられますので、4拍目表拍の付点8分音符Dはテンションが高く、故に、方向性はこのDに持って来ることも可能性の1つです。

通常シークエンスは上行形をクレシェンド、下行形をディミヌエンドにすることが多くありますが、例外も多くあります。つまりはこのテーマ、1小節目、Aから始まり下行して、最終的に完全5度下のDまで降りてきますので、全体をディミヌエンド=最初が最も大きい と考えることもできます。

もう一方で、3小節目4拍目の表拍のDに方向性を向けた場合、冒頭のAはppで始まり、徐々にクレシェンドをかけ、3小節目4拍目のDに達するという考え方です。

このフーガはそれでなくとも相当な数のシークエンスが出てきます。最も避けたいのは、これらのシークエンスの強弱が平坦になってしまうことであり、何らかの強弱の変化を付けることが重要です。故に、最初にテーマの方向性を決め、そこから同じマナーで最後まで進みますが、筆者個人的な見解は、ppから始まり、徐々にクレシェンドをかけるという2番目のやり方を取ると思います。

執筆者: 大井 和郎
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