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ヘンゼルト :ショパンのエチュードOp. 25-2 への第2ピアノ

Henselt, Adolf:Etude de Chopin Op. 25-2 arrangée pour deux pianos

作品概要

楽曲ID:78558
出版年:1860年 
初出版社:Gutheil
楽器編成:ピアノ合奏曲 
ジャンル:トランスクリプション
総演奏時間:2分00秒
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (1)

解説 : 西原 昌樹 (436文字)

更新日:2022年6月3日
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ショパンエチュード(Op.25-2)にヘンゼルトが第2ピアノパートを書き加えたものである。プレスト、2分の2拍子、ヘ短調。ショパンの原曲は、両手の拍の相違、デリケートな弱音のレガート奏、腕や手首の柔軟性などに焦点をあてるもので、独特の浮遊感を伴う物憂げな楽想で知られる。ヘンゼルトの第2ピアノは、四分音符と二分音符を主体とする息の長いオリジナルのメロディを繰り返して歌い、末尾に名残を惜しむように短いカデンツァがつく。2台ピアノで合奏すると主客が入れ替わり、原曲の右手の細かなパッセージが第2ピアノの装飾を担う趣きとなる。第2ピアノのメロディは簡素ながらも第1ピアノの左手の三連符とポリリズムを織りなしてあざやかな効果を上げる。ヘンゼルトのショパンへの理解と読み込みの深さを示す好例といえよう。

執筆者: 西原 昌樹
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