ホーム > ヘンデル > 前奏曲 嬰ヘ短調

ヘンデル :前奏曲 嬰ヘ短調 HWV 570

Händel, Georg Friedrich:Prelude in f-sharp minor fis-moll HWV 570

作品概要

楽曲ID:74599
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:前奏曲
総演奏時間:1分30秒
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (486文字)

更新日:2024年10月17日
[開く]

この曲の4/4拍子という拍子は、あって無いようなものですので、拍子記号や拍を気にする必要はありません。筆者の見ている楽譜は、2小節目が異常に長く、そこに13個もの和音が書かれており、小節線そのものがあったのか無かったのかも判りません。このプレリュードに小節番号が書かれていないのも納得です。

16分音符に代わる箇所から4/4らしくなるのですが、それでもまだ音数的に説明が付かない小節もあります。

さて、冒頭17個の和音ですが、このセクションを2つに分けるとしたら、9個目の和音(Cis Eis Gis)までで1つ、その先が2つ目のセクションに分けられるかもしれません。バスを見ると、最初の和音のバスであるFisから、徐々に、Gis A Ais H His Cis と上行して9個目にたどり着きます。恐らくですが、7個目の和音(His Dis Fis A)が前半のピークポイントとして考えられます。

和音をただただ弾き続けるのでは無く、いくつかのセクションに、カデンツ的に分け、それぞれのセクションでのピークポイントを見つけるようにし、そこに向かって行く方向性を付けてみて下さい。

執筆者: 大井 和郎
現在視聴できる動画はありません。  

楽譜

楽譜一覧 (0)

現在楽譜は登録されておりません。