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ヘンデル :前奏曲 ヘ短調 HWV 568

Händel, Georg Friedrich:Prelude in f minor f-moll HWV 568

作品概要

楽曲ID:74598
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:前奏曲
総演奏時間:1分50秒
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (420文字)

更新日:2024年10月17日
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このプレリュードは最初から最後まで転調することはなく、f-moll独特の悲しみの表現であることが、多くの書法から判ります。

1 まずは半音階的進行が多い事。これはこの時代ではあまり用いられることは無かった、ある種の、湾曲した表現でありました。

2 9小節目から10小節目のショッキングな増3和音に突然移行してしまうこと。

3 22小節目にナポリの6が来ること。

4 最後は半終止で終わること。

等を鑑み、尋常な心理状態では無い事を悟り、それをドラマティックに表現することがこのプレリュードの演奏のヒントとなります。

途中、2分音符2つが現れる箇所が、6小節目と19~21小節間にあり、そこは、2分音符が2つ書かれていると言う事をなんとかして聴き手に判らせてください。

冒頭に、arpeggioと書かれており、どのようなアルペジオを用いるのも自由ではありますが、時に、アルペジオ無くして普通の和音で弾く箇所が含まれていても、筆者個人的にはありだと思います。

執筆者: 大井 和郎
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