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ヘンデル :ソナタ ハ長調 HWV 577

Händel, Georg Friedrich:Sonata (Fantasie) C-Dur HWV 577

作品概要

楽曲ID:6848
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:3分00秒
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (634文字)

更新日:2024年4月21日
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このソナタは、C-durとG-durが交互に現れます。途中(展開部)では、他の調に転調する兆しも見せますが、結局G-durかC-durに落ち着きます。展開部はテンションが高くなりますので、それ相応に変化を付けるのですが、このソナタの重要な課題は、「如何に楽しさを伝えられるか」という点にあります。

全体は極めて楽天的なムードであり、深刻なことは一切ありません。考え方としては、「2人の人の楽しい会話」 と考えても良いですし、「ある人の楽しいお話を聞いている」 と考えても構いません。

このソナタの注意点としては、繰り返しがかなり多いが故に、曲が平坦に、しつこくなってしまいがちであり、それを避けるようにします。基本的には、強弱のコントロールが必要になります。例えば、4小節目2拍目より、8小節目1拍目までは、同じ事が2回繰り返される事になりますので、何らかの「違い」を付けることが重要になります。

13~14小節間も同じです。例えば、4小節目2拍目より、8小節目1拍目までは、最初はフォルテで、次はピアノでというようなエコーがかけられますが、13~14小節間に関しては、後々に17小節目の最高音であるCに到達する目標があるため、13小節目はピアノから始まり、14小節目は音量を上げて先に進む、と言った具合です。

テンポやアーティキュレーションは自由ですが、わくわくするような楽しさを演出する事を前提とし、奏者自信が楽しくなるテンポやアーティキュレーションを選んでみてください。

執筆者: 大井 和郎
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