ホーム > バッハ > 組曲 ホ短調 > サラバンド

バッハ :組曲 サラバンド BWV 996

Bach, Johann Sebastian:Suite Sarabande

作品概要

楽曲ID:65081
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:組曲
総演奏時間:3分20秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:応用3 応用4 応用5 発展1 発展2 発展3 発展4 発展5

楽譜情報: 0件

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (489文字)

更新日:2024年1月8日
[開く]

バッハのe-mollらしい曲です。しかし、予測が出来ないような、急激な和音の変化が特徴的でもあるサラバンドです。前半はe-mollから始まり、5小節目から6小節目頭にかけて、G-dur を予感させますが、これはすぐe-mollに戻り、故に、5小節目の2~3拍感は、一時的な借用和音(D Fis A C)/ iii と考えます。

前半はe-mollのドミナントで終わり、後半は、突然h-mollで始まるような印象を受けますが、10小節目の2~3拍感の、CEGが、どうしてもナポリの6に聴こえないのは、1拍目で既にG-durのインスピレーションがあるからでしょう。12小節目でG-durの印象を受けます。

13小節目、突然h-mollに転調し、16小節目でh-mollのカデンツとなります。ここはh-mollのピカルディー終止が途中に来たような感覚です。17~18小節間、19~20小節間、と、2小節単位の上行形シークエンスが来て、21小節目、3拍目に来るdisによって、再びe-mollに戻ります。

奏者はそれぞれの調に異なったカラーと音量を与え、ドラマティックに仕上げてみてください。

執筆者: 大井 和郎
現在視聴できる動画はありません。  

楽譜

楽譜一覧 (0)

現在楽譜は登録されておりません。